IFRS-DAYセミナー セミナーレビュー

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【IFRS-DAY】 IFRS対応への準備シナリオをどのように描くか
-IFRS移行期間を最大限に活かす。着実に準備を進める企業が決断する「現実解」-<東京会場>
2011年8月23日(火) 青山ダイヤモンドホール

2011年8月、東京・大阪・名古屋の3会場で、OBC主催による「IFRS-DAY」を開催しました。本セミナーは、IFRSに関する最新動向をアップデートし、お客様にIFRSロードマップ最新情報をご提供するものとして、開催しています。
第1部では、有限責任監査法人トーマツ東京事務所の高田康弘氏により、ロードマップの最新情報を踏まえたIFRS導入の重要ポイントと留意点について整理していただきました。
第2部では、弊社オービックビジネスコンサルタントより、低コスト、かつ企業の現状に即したIFRS対応について、「奉行V ERPシリーズ」を活用した運用事例をご紹介。具体的な「現実解」を提示いたしました。
今回は、6月の金融担当大臣による「IFRS導入延期」発言により、お客様の動向に変化が見られることが予想される中、皆様からの多大な関心とご評価をいただき、多くのお客様にご参加をいただきました。2011年8月23日に開催された、東京会場の模様をリポートいたします。

セミナーLiveレポート

IFRSの強制適用時期が延期となった背景の一つに、“不確定な情報の中で企業への過剰な負担に対する懸念” が挙げられます。 2011年6月29日に経団連が公表した政策提言の中では、「過剰な準備対応・過大なコスト負担を強いられることが無いよう配慮する必要がある。」また、 2011年6月30日の企業会計審議会における自見大臣(当時)の冒頭挨拶には、「経済活動に対する不要なコスト・負担を生じさせてはいけない。」といったコメントがあり、東日本大震災への対応も行っていかなければならない中で、IFRSが「企業の過大なコスト負担」となっていることを配慮しています。
このような中、現在、多くの上場企業・グループ企業では、不確定事項が多いIFRSに対して、手戻りの無い効果的なIFRS対応を実現するために、情報収集や具体的な取り組み方法を模索されています。

このようなご要望に対して、弊社では、2009年から取り組みを開始してきたIFRS関連セミナーを通して、数多くの上場企業、グループ企業と接点を持たせていただく中から、効果的なIFRS対応を実現するための「現実解」が見えてきました。

本セミナーでは、無駄な投資を抑制し、かつ今回の移行期間を最大限に活かすために、今、取り組むことができるIFRS対応準備とは何か、どのような視点から会計システムを選択すべきかというテーマにフォーカスし、これまでに、IFRS対応への準備を着実に進めてこられた企業が決断されているシステム導入の見極めポイントを、導入事例を交えご紹介させていただきました。

有限責任監査法人トーマツ 
東京事務所 
グローバルサービスグループ 
公認会計士 高田 康弘氏
第一部 IFRSロードマップ最新情報-企業会計審議会等の最新情報をふまえて-

みなさんご承知の通り、今年6月30日に企業会計審議会総会が開催され、その冒頭で自見庄三郎金融担当大臣(当時)がIFRSの強制適用に関する新たな見解を示しました。あくまで私見ですが、最短で2015年3月期と想定されていたIFRS強制適用の可能性は、薄まったと考えられています。ただし、IFRS導入への流れは根強く残っており、「準備に時間的な余裕が広がった」と理解するのが賢明のようです。

企業のIFRS対応に関してはさまざまな課題が残されていますが、その最大の関心事は導入・運用コストの抑制ではないでしょうか。例えばIFRS導入で先行しているEUでは、イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)が、IFRSの導入コストを引き下げるポイントとして、1.スタッフ教育の実施、2.インパクト分析の早期実施、3.その分析結果の活用、4.導入プロジェクトの管理、5.子会社とのコミュニケーションの5点を挙げています。

つまり、計画的な取り組みと早めの準備がコスト抑制に効果的ということです。延長された準備期間を有効に活用して、より高付加価値な経営管理への変革ツールとしてグループ全体でIFRS導入を考えてみてはいかがでしょうか。具体的には、固定資産関連などの重要論点へ時間をかけて準備を進めることです。

上手なIFRS導入には、グループ会計方針・マニュアル、及び勘定科目表の作成を全社で展開すること、そして、グループ企業の決算期の統一・早期化という2点がポイントになります。勘定科目体系を整備することは、IFRS導入後の業務効率化にも繋がります。その意味でも、早期着手が何をおいても重要になることがお分かりいただけると思います。


株式会社
オービックビジネスコンサルタント
IFRS推進委員会 開発本部部長
日野 和麻呂
第ニ部 効果的なIFRS対応を実現するためのシステム導入の見極めポイントとは
-IFRS移行期間を最大限に活かす。着実に準備を進める企業が決断する「現実解」-

過大なコスト負担や不要なコスト負担には、頻繁な制度改正により投資コストが無駄になってしまい将来的に「手戻り」となってしまうケースや、制度改正の度に追加プログラムが必要となり、コストが掛かってしまうといった「場当たり的な投資コスト」が挙げられます。
不確定事項の多いIFRSへの対応を迫られる企業にとって、このようなコストに対する懸念、つまり法改正対応とコスト負担抑制とのバランスは大きな課題となっており、これにより計画が進まなくなるといったケースが多く見受けられます。

これらの課題に対して、弊社では、IFRSへの対応を着実に進めていくための解決策として、プロジェクト領域を「制度会計」「決算業務効率化」「グループ経営高度化」の3つのスコープに分け、スコープごとにシステムの見直しの目的と範囲を整理していただくこと。また、IFRSを自社の課題を改善するためのツールとして捉えた場合に、どの範囲まで活用していくのかといった事項を整理していただき、お客様が必要な領域(スコープ)から取り組んでいただくことを、奉行シリーズの対応ソリューションと共にご提案いたします。

例えば、「制度会計」への対応であれば、ある程度の改正内容が確定しており、親会社の決定を待たずとも個社での導入が可能な固定資産管理からの着手。「決算業務効率化」であれば、会計方針統一に向けた子会社の会計システムを中心とした導入。「グループ経営高度化」を目指すのであれば、子会社を含めたグループ全体での会計システムの導入など、 単体導入から、グループ企業での運用、企業規模に応じた導入サービスやコストモデルもご用意しており、これらすべての領域に対して、奉行シリーズによるご提案が可能となっています。


セミナー総括

今回のセミナーは、IFRS見直し議論の契機となった、金融担当大臣による、IFRS導入延期の発言や、その後6月30日の企業会計審議会での議論の迷走(8月25日の企業会計審議会でも同様)により、会場には空席が目立つかと懸念しておりましたが、東京、大阪、名古屋会場共に多数の方にご参加をいただきました。
IFRS導入を、既になんらかの形で進められており、本件への関心が高いこと、そして、近い時期のIFRS強制適用の可能性は薄まったとしても、IFRS導入への流れは根強く残っているということを、改めて痛感しました。
今回のセミナーでお伝えしたかったメッセージは、「IFRS導入延期となったとしても、準備の時間的余裕が生じたことにより、より貴社にとって有効なIFRS導入方法を選択していただくことが重要である」と言う点です。
計画的な取り組みと早めの準備は、欧州の事例からも、コスト抑制に効果的であったことをご説明いたしましたが、このポイントについて、特に熱心にメモを取っていただいた方が多かったように感じられました。
今後も、IFRSの動向、及び導入作業のポイントをセミナーの中で触れていきますので、ご興味のある方は奮ってご参加ください。

セミナー参加者の声

  • セミナー終了後には、お客様から次のようなご意見をいただきました。
  • ・弊社のIFRSへの対応は親会社の判断次第になりますが、突然指示があっても対応できないため、引き続き、IFRSに関する情報収集をするために参加させていただきました。
    (卸売業/実務担当者)
  • ・実施時期、制度内容など、現時点では、IFRSへの対応を実施することは待ったほうが良いと思っていましたが、今回のセミナーで、IFRSを単なる制度対応ではなく、自社の課題を改善するためのツールとして捉えるという考え方は、無駄な投資にはならず一理あるように感じました。
    (その他業種/経営者)
  • ・監査法人との個別契約までには至っていませんが、このようなセミナーを通じて専門家のアドバイスをいただけるのであれば、今後もセミナーに参加したいです。
    (製造業/経理部課長代理)
  • ・親会社と他のグループ会社は同一システムを使用していますが、弊社のみ奉行シリーズを使用しています。奉行シリーズのグループ企業向け会計ソリューションは、会計統一に必要なマスター配信機能や管理会計の合算機能、連結決算への対応も可能だということなので、検討に含めるか早急に判断をしていきたいと思います。
    (運送業/管理責任者)
  • ※個人情報保護の観点から、プロフィールは一部非公開とさせていただいております。

IFRS-DAYでは、ご来場くださった皆様にアンケートを実施いたしました。
東京・大阪・名古屋のセミナーにご参加いただいたお客様は、延べ252名。
参考になったと答えた方は、95%に達しました。
※詳しくは、以下をご覧ください。今後とも、皆様にご満足のいただけるイベントを目指して参ります。

セミナー満足度

来場者属性

【来場者の業種】

【来場者の業種】

【来場者の役職】

【来場者の役職】



【お客様のご使用システム】

【お客様のご使用システム】

OBCのセミナーには、奉行シリーズをご利用されていないお客様にも積極的にご参加いただいております。

【来場者のIFRS対応状況】

対応状況 人数
まだ何もしていない 32%
影響分析(GAAP差異分析)の段階 15%
プロジェクトを立ち上げた 10%
会計方針の検討 8%
外部コンサルタントへの委託 6%
グループ展開 6%
ロードマップ作成 5%
システムの整備 4%
IFRSによる財務諸表の作成 2%
その他 12%




【来場者のIFRS対応状況】

【来場者のIFRS対応状況】


奉行V ERPの評価ポイント
OBCでは、IFRS対応ロードマップを作成し、奉行V ERPにおけるIFRS機能への対応スケジュールを公開し、将来の対応をお約束しています。
安心して奉行V ERPシリーズをお使いいただけるよう、IFRSの早期適用企業を支援しつつ、市場の動向により都度顕在化するIFRS論点やニーズへの対応を行って参ります。

【評価ポイント】

【評価ポイント】

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