導入事例

鍋屋バイテック株式会社

  • 製造業
  • 社員同士のコミュニケーションを大切にした独自の人材育成を実践し、社員によって生み出されるアイデアや製品は数々の賞を受賞。人事労務管理の基盤となる人事・給与システムを奉行シリーズで構築した。
    所在地
    岐阜県関市
    従業員数
    322名
    年商
    73億5,000万円
    鍋屋バイテック株式会社様の“ものづくり”へのこだわりは、数々の受賞暦に裏付けられている。プーリーなどの伝動機器でトップシェアを誇る同社の製品は、数々のグッドデザイン賞の受賞経歴を持ち、2005年には、多品種微量生産手法の一環として自社開発したプーリー加工設備においても、内閣総理大臣表彰「第1回ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞。その翌年には経済産業省中小企業庁の「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選定された。

    課題と効果

    課題
    1. 手組みのシステムではメンテナンスに手間がかかっていた。
    2. 人事情報が複数の媒体に散在し、情報管理の一元化ができていなかった。また、人事情報を管理しているAccessは複雑でメンテナンスが一切できない状態だった。
    3. 会社が取り組んだプロジェクトの重要項目に、パソコンによる状況の把握が挙げられた。
    効果
    1. パッケージシステムに変更したことで、メンテナンスにかかる手間を大幅に削減でき、制度改正への対応もスムーズに行えるようになった。
    2. 人事奉行を活用することで、人事情報の一元化を実現。必要な情報のデータ出力が簡単に行え、出力後は独自帳票への加工もスムーズに行えるため、自社の人材育成制度への積極的な活用が行えている。
    3. 経費をはじめとした申請時の紙管理を、申請ワークフローシステムに移行したことで、パソコンによる状況の把握とペーパーレス化を実現できた。

    導入前の課題

    高い製品力と変化に強い企業風土を生み出す人材育成への取り組み

    • 鍋屋バイテック株式会社
      統括部 総務チーム
      リーダー
      安井 浩二 氏

    鍋屋バイテック株式会社様は、創業1560年の老舗企業だが、常に時代の変化に合わせた変革を行い、企業を成長させてきた。同社の「寿司バーコンセプト®」も、時代の変化に対応するための取り組みである。同社が製造するプーリーは、ベルトを掛ける溝のついた滑車のことで、産業用機械を中心にモーターやエンジンなどに使われている。時代の変化とともに、お客様からの注文も多品種微量の傾向が強まってきた。このようなお客様ニーズ応えるため、注文を受けて必要な分だけをその場で作る寿司職人の仕事になぞらえ、「寿司バーコンセプト®」と名づけた多品種微量生産体制へと転換を行った。現在、6万品種にも及ぶ製品のオーダーを1個から受けつけている。1日あたり2,600件にも及ぶオーダーも、午後2時までに注文が入ればその日の内に出荷が可能だ。

    このような独創的・革新的なアイデアを生み出し、実現する社員力は、同社独自の人材育成方法が背景にある。総務チームリーダーの安井氏は同社の取り組みについて次のように話す。
    「弊社には“人が成長するためには、自ら勉強することが大切”という考えから、ボトムアップをしていくための「マイスター制度」があります。これは、年に一度、社員が学びたい通信教育講座を募集し、通信教育講座および資格取得のための費用を全て会社が負担するという制度です。また、資格を取得した際には、資格の種類に応じて毎月200円~2万円の手当を支給しています。」その他にも社員間のコミュニケーションを大切にする同社ならではの取り組みもある。「毎月社員の誕生日には社長から直筆のメッセージカードとプレゼントが贈られます。経営者が全社員のことを把握していなければできない取り組みだと思います。
    その他にも会社の敷地内で行われるパーティや社員旅行には社員が家族ぐるみで参加しています。」と安井氏。これらの独自の取り組みが、高い製品力や変化に強い企業風土を作っている。

    会社の「今」の状況を見えるようにする「バードヴュー計画」を機に、社内システムの見直しを行った

    人事労務システムの見直しは、「バードヴュー計画」がきっかけとなった。「バードヴュー計画」とは、会社の「今」の状況を、まるで鳥の目で見るように、システムで常に見えるようにしようという計画だ。この取り組みの一環で、紙ベースで行っている業務をシステム化し、データによる情報管理へと移行していくこととなった。

    同社では、人事情報は紙や複数のファイルで管理されており、まずは人事管理システムによる情報の一元化が必要となった。当時の人事情報管理の課題について、総務チーム リーダーの安井氏は次のように振り返る。「マイスター制度」には資格管理が重要となりますが、この管理が非常に大変でした。 以前は人事情報管理にアクセスを使っていましたが、作成者以外仕組みがわからないため、項目追加などのメンテナンスもできない状態でした。また、アクセスとは別に、社員が取得した資格を一覧にしたスキルマップを作成していたのですが、社員の部署移動があった場合には、両方のシートを修正する必要があり、非常に手間がかかっていました。」

    また、全て紙ベースでの管理となっていたのが申請業務である。当時の状況について、統括部 部長の波多野氏は次のように語る。「有休などの勤怠に関わる申請や、身上異動、資格取得時の申請、それから制服の購入申請など、全ての申請を以前は紙で行っていましたので、社内に紙が溢れていました。」その他にも、資格を取得した際の申請がうまく伝わらず、資格手当の支給漏れが発生するなど、人事情報の分散管理と紙申請とが引き起こす業務の混乱が発生していた。

    このような課題を背景に、同社にとっては特に重要な位置づけとなる人事情報の一元管理と、申請時のペーパーレス化を中心に、人事労務業務の見直しを行うこととなった。検討を行った結果、課題を解決するシステムとして、従来から使用していた給与奉行に加え、人事奉行と就業奉行、申請ワークフローシステムの導入を決定した。

    選定ポイント

    勤怠から人事労務管理までの一貫したシステムにより、人事労務業務が一変
    申請ワークフローによりペーパーレス化を実現した

    • 鍋屋バイテック株式会社
      統括部 部長
      波多野 憲通 氏

    同社では、人事管理システム「人事奉行」と就業管理システム「就業奉行」を導入したことで、以前から利用している給与計算システム「給与奉行」と合わせ、人事労務業務の統合データベースを実現した。これにより、社員情報を共有化できるため、部署異動や入社・退職などによる体制の変化にも、一度のマスター更新で全ての業務に変更を反映することができる。さらに、申請ワークフローシステムの導入により、申請業務の効率化とペーパーレス化を実現すると共に、身上異動申請などのマスター変更に関わる申請に関しても、申請から承認ができる仕組みを構築した。

    人事情報が集中管理できるメリットを安井氏は次のように語る。「人事奉行を導入したことで、人事情報の管理は格段に効率化されました。今では、趣味の欄や健康診断の情報なども含め、全ての人事情報を人事奉行に入力しています。好きな項目を指定して抜き出せるのも良いですね。データの抜き出しも簡単ですので、人事奉行からExcelに情報をデータ出力し、スキルマップも自動作成できるようになりました。また、以前は社員の異動があった場合に、給与システムとアクセスの2箇所を修正する必要がありましたが、今では人事情報を修正すれば給与システムにも変更が反映されるので助かっています。 経営者が人事情報を確認できるようになった点も大きいですね。社員の誕生日リストや資格一覧も確認できますので情報を様々な面で活用できるようになりました。」

    また、申請ワークフローシステムの導入による効果もすぐに現れた。「制服の購入申請などの簡単な部分から徐々にワークフローによる申請のペーパーレス化を進めました。 現在では、勤怠の入力や、有休の申請、稟議書や退職連絡などをワークフローで申請できるようになりました。最近は、新規取引先などのマスター申請についても取り組みを始めています。管理セクションでは一人1台のPCがありますので、各自の端末から申請を行えますし、工場では現場に数台の端末がありますので、それを使って申請を行うようになっています。実は、申請ワークフローは設計に時間が掛かったため、立ち上げまでに半年ほどかかりましたが、公開後は順調にシステム化が進み、今では社員全員が使っています。」と波多野氏は話す。

    人を大切にする同社だからこそ、独自の取り組みも多く、それに伴って付随的な人事労務の業務も発生する。しかし、上手くシステムを活用することで、人事労務業務を効率化しながら、さらに人材育成への取り組みへと情報活用を実現している。

    システムフロー図
    システムのポイント
    1. WEBブラウザによる申請ワークフローシステムを導入したことで、工場、本社、営業所の5拠点から全社員が申請を行うことができ、申請時のペーパーレス化と業務の効率化を実現できた。
    2. 人事労務システムを奉行シリーズで統一したことで、データベースも一元化され、部署の異動時などに発生する社員マスター変更業務の効率化につながった。

    導入効果と今後の展望

    人事情報の更なる活用と人事労務業務の効率化へ

    「まだまだ紙で管理されている帳票<申請書類>が多いので、ペーパーレス化を今後も進めていきたいと考えています。 例えば、食事券の情報なども打刻データとしてシステムに蓄積されますが、今は紙に出力し、計算を行った結果を給与奉行に入力しています。将来的には、このような計算をはじめ、様々な申請についてもワークフローで行い、それが給与奉行と繋がるといいですね。」と安井氏は今後の展望を語る。

    同社のシステム化は単なる業務の効率化に留まらない。同社のように、企業がオリジナルで持つ強みの源泉と情報活用がつながった時、データは本来以上の意味を持つようになる。同社の人事労務業務を支える奉行シリーズ。今後の活用にも期待がかかる。“ものづくり”に磨きをかけながら成長を続ける同社にとって、智恵と熟練の技を持つ「人」はかけがえのない財産である。人の豊かさを重視した“ひとづくり”を大切にする同社の、今後の新たな取り組みにも目が離せない。

    本例での導入製品はこちら

    • 勘定奉行[個別原価管理編]
    • 管理会計オプション
    • 給与奉行
    • 人事奉行
    • 法定調書奉行
    • 申告奉行[内訳書・概況書編]
    • 償却奉行
    • OFFICE BANK

    会社概要

    会社名
    鍋屋バイテック株式会社
    所在地
    岐阜県関市桃紅大地1番地
    創業年
    永禄3年
    資本金
    9,600万円
    売上高
    73億5千万円
    従業員数
    322名
    事業内容
    各種機械要素の製造・販売
    URL
    http://www.nbk1560.com/

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