イーデザイン損害保険株式会社

損害保険会社の会計業務を
クラウド環境の奉行V ERPで強固に支援

操作性や帳票の自由度向上で業務効率化を実現

  • 経理・会計・財務​
  • 100〜299人
  • 損害保険業
  • 勘定奉行・証憑保管
  • 固定資産奉行
イーデザイン損害保険株式会社
コーポレート部
マネージャー/細島 典子氏
イーデザイン損害保険株式会社
IT企画部
アシスタントマネージャー/佐藤 義則氏
イーデザイン損害保険株式会社
コーポレート部
シニアアソシエイト/冨沢 英子氏

きっかけ

既存会計システムのサポート終了が検討のきっかけ

イーデザイン損害保険株式会社は、東京海上グループとNTTグループの連携によって2009年に設立されたダイレクト損保。ダイレクト損保とは、インターネットなどによって、代理店を介さず直接損害保険を販売するビジネスモデルのこと。東京海上グループの経験と実績を活かした安心の事故解決力、東京海上グループの全国ネットワークによる充実したサービスやおトクで合理的な保険料が支持されている。開業以来、お客さまへの約束として「あなたにぴったりの確かな安心・安全を、リーズナブルに。」を掲げ、業容を拡大してきた同社。2018年「オリコン顧客満足度調査 自動車保険 事故対応」において第1位を獲得したほか、専門家(ファイナンシャルプランナー)が選んだ『よい保険・悪い保険』(宝島社刊)の自動車保険ランキングで2015年以来4年連続第1位に選ばれるなど、市場はもちろん専門家からも高い評価を得ている。

こうしたなか、現在使用している会計システムが2020年にサポート切れを迎えることに伴い、後継システムを導入するか、新しい会計システムを導入するか、検討していた。同社では、保険契約の計上や保険金の支払いに関する情報を保険基幹システムに入力し、保険基幹システムで作成された会計データを会計システムに取り込むことにより、ご契約者様への保険金の支払いと会計仕訳を計上する仕組み。そのため、会計システムを検討するにあたり、保険基幹システムと会計システムの連携が最大の課題となった。また、保険基幹システムで作成された会計データは、現行システムのフォーマットにより出力されていたため、奉行V ERPに切り替えた後、スムースに業務を行えるかどうかも焦点となった。

導入の決め手

充実したサポート体制とグループ企業での
運用実績が導入の決め手に

奉行V ERPを選んだ理由はどこにあるのか。同社コーポレート部マネージャーの細島典子氏はこう語る。「損害保険業は公共性が高い事業ですので、その会計処理は厳正かつ明瞭でなければなりません。また、保険金のお支払いを適正かつ確実に行う必要があります。そのため、会計システムを検討するにあたって、安定性や信頼性を最も重視しました。奉行V ERPは、すでに東京海上グループで導入実績があったので、安心感がありましたね。コールセンターをはじめ、会計や出納が問題なく処理できるサポート体制が充実していることもプラス材料でした。OBCのサポートセンターには、奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition専用回線があり、専属の担当者が課題を解決してくれる。旧会計システムにはなかったサポート体制が魅力でした」

保険会社という信頼性を基盤とするビジネスであるからこそ、奉行V ERPの安定感が評価されたようだ。では、システム面ではどうか。同社IT企画部アシスタントマネージャーの佐藤義則氏が説明する。「奉行V ERP Enterprise Group Management-Editionは、東京海上グループで利用しているAWS(Amazon Web Services)のクラウド環境上で共同利用できる会計システム。共同利用により、運用コストが低く抑えられるだけでなく、導入済みグループ企業とシステム運用の一元化が可能になるなどのメリットが期待できます」

安定性や信頼性のほか、運用面、コスト面などが総合的に評価された結果、奉行V ERPの導入に至った。

導入効果

帳票の自由度がアップ
高い操作性も寄与し、業務効率が向上

実際に奉行V ERPを導入し、どのような効果が出ているのだろうか。まず、導入前、最大の課題となっていた保険基幹システムと会計システムの連携について見ていこう。前述した通り、同社では、保険基幹システムで作成された会計データを会計システムに取り込むことにより、仕訳を計上する仕組みを採用している。

「保険基幹システムによって作成されたファイルが旧会計システム固有のレイアウトになっていました。つまり、保険基幹システムにまで手を入れて奉行用のレイアウトを組む必要があると思っていたんですね。ところが、実際には旧レイアウトのままで奉行V ERPが使用できることがわかり、手間が大幅に省けました。使ってみて、最初に感じたことが、固定資産奉行V ERPの使いやすさ。旧会計システムの場合、固定資産台帳と償却の情報を別々の帳票で出力せざるを得ない状況でした。税務調査などでこれらの書類の提出を求められたときに、双方を出す必要がある等、使い勝手があまりよくなかったのですが、固定資産奉行V ERPを使えば、一度で対応することが可能になりました」(細島氏)

保険会社の財務諸表の様式や使用される勘定科目の名称は、一般の事業会社と異なるだけでなく、決算書の様式も大きく違う。勘定科目への柔軟な対応や帳票作成の自由度の高さなど、業界特有の事情にも対応できる点も奉行V ERPのメリットだ。コーポレート部シニアアソシエイトの冨沢英子氏は、日々、奉行V ERPに触れている。どのようなメリットを感じているのか。

「必要な帳票をユーザー側で自由に設定して使うことができます。以前使用していた会計システムと比較して、帳票の自由度が大幅にアップしました。奉行V ERPは、勘定科目に対して、項目や機能コードの必要性の有無のほか、並び順など、細かく設定して使用できるので、業務効率が大幅に向上しました。作成できる帳票の種類が大きく広がっており、さらなる活用法を考えているところです」

帳票を設定および変更する際、システムエンジニアに依頼しなければならないケースも多いが、奉行V ERPを使えば、そのような手間も省けるというわけだ。さらに、細島氏が奉行V ERPの操作性について言及する。

「細かい話かもしれませんが、奉行V ERPは、文字の大きさを変えることができるため、助かっています。旧会計システムではそれができず、ストレスを感じることがたびたびありました。直感的に操作できることやヘルプ機能が充実しているのもポイント。不明点のほとんどは、ヘルプ機能で網羅されているため、少し調べれば自分たちで解消できます」

さらに、冨沢氏はこう付け加える。
「これまで会計システムをまったく使ったことがなくても、どこに何を入力したらよいか、一目でわかる画面レイアウトになっています。また、重宝しているのがジャンプ機能。試算表から元帳、元帳から仕訳伝票といったように、参照したい伝票にすぐに飛べるのは便利ですね。それから、複数画面を同時に開けるのも大きい。これまでの会計システムにあれば便利だったことの多くが盛り込まれており、とても使いやすいですね」

システム面でのメリットはどうか。
「保険基幹システムとのデータ連携において、自動実行処理の操作性が向上しました。実行状況を奉行の画面で見ることができ、詳細な実行ログも画面上からすぐに確認できるため、保守管理がしやすい。これまでは、自動実行処理はサーバー側で設定しており、ログを見るためには保守会社の立ち合いのもとサーバーへのアクセスが必要で思いのほか手間がかかっていました。奉行V ERPを導入したことで、こうした手間が一掃され、業務がよりスムースになりました」(佐藤氏)

導入効果のダイジェスト

クラウド環境(AWS(Amazon Web Services))を利用し、運用コストの低減を実現。
見易く使い易い画面と、分かりやすいヘルプ機能があることで操作性が向上し、業務効率が向上。
帳票の自由度が上がり、目的に応じた帳票を出力可能に。

今後の展望

奉行V ERPを活用し会計処理の高い正確性を保ちながら
業績アップを目指す

少子高齢化の進展や自動運転車の登場など、損害保険を取り巻く事業環境は変化している。しかしながら、いつの時代も変わらずに保険会社に求められているのは、高い正確性とセキュリティだろう。

「東京海上グループで導入実績があるだけでなく、奉行V ERP専属のサポートも万全。堅牢なセキュリティも私たちが安定して事業を行うためには必要不可欠なものです。今後も増えていくお客さまに対して、奉行V ERPがあれば、大量のデータをストレスなく処理できるはず。きっと、業績の向上に貢献してくれるでしょう。それに、長期的に安定稼働してくれるという期待感も社内に広がっています」(冨沢氏)OBCの奉行シリーズを導入したことで得られる情報提供にも期待しているという。

「OBCは、法改正に対し、迅速に対応しているだけでなく、情報提供も積極的に行っていますね。時宜に応じた勉強会やセミナーが随時開催されているのは心強い。会計システム以外の部分でサポートが受けられるのはこれまでなかったことです」(細島氏)

さらに佐藤氏もこう続ける。「タイムリーな話題で構成されているメルマガは一見の価値アリ。最近だと、働き方改革が取り上げられており、参考になりました。私たち、システム部門は、いかにしてユーザーにとって使いやすく、高いパフォーマンスが上がるシステムを安定的に提供できるかが勝負。今後は、これまでの経験を活かしながら、さまざまな観点から更に活用していく方針です。社内でも使い方を工夫して、業務の効率性や生産性をアップさせていきたいですね」

今後も、同社は、お客さまと接するあらゆる場面において、お客さまひとりひとりが「快適であること・納得できること・安心できること」を目指して、商品やサービスの改善、お客さま対応品質および利便性の向上に努めていくという。

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企業情報

2009年1月設立。東京海上グループの100年を超える経験と事故対応実績で培ったノウハウを注ぎ込んでつくられたダイレクト損保を提供している。「あなたにぴったりの確かな安心・安全を、リーズナブルに。」をお客さまに対する約束として掲げ、快適な社会生活と経済の発展に貢献している。

  • 会社名
    イーデザイン損害保険株式会社
  • URL
    https://www.edsp.co.jp/
  • 業種
    損害保険業
  • エリア
    東京都
  • 取締役社長
    桑原茂雄
  • 株主
    東京海上ホールディングス株式会社/NTTファイナンス株式会社