導入事例

株式会社タカミ

  • 卸売業
  • 10年来使用してきたパッケージシステムを刷新し、奉行シリーズを導入
    業務プロセスを変えることなく、コストを抑えた導入を実現
    所在地
    兵庫県西宮市
    従業員数
    12名
    売上高
    8億9千万円(平成21年3月末)

    株式会社タカミ様は、食肉加工機械の販売を行っており、主に海外メーカーの総代理店として、ヨーロッパ及びアメリカ製の輸入機械を取り扱っている。 近年は機械の精密化が進み、洗浄が必要な食肉加工機械においては、メンテナンスがより複雑かつ重要となってきている。 そんな中、同社はお客様に密着したメンテナンスサービスの提供を強みとしており、また、豊富なノウハウと知識による食品工場ラインの設計・制作といったエンジニアリングの提供も可能である。

    このような、お客様との密着型営業体制を支えるために、同社のバックオフィスは重要な役割の一旦を担う。現場からの問い合わせや即時発注への対応、海外とのやりとりなど、スピードある業務対応が現場支援には必要不可欠だ。 このような、同社の販売管理業務を支援する新たなシステムとして、OBCの販売仕入管理システム「商奉行i」「蔵奉行i」が導入されることとなった。

    課題と効果

    課題
    1. 確立された業務フローを一切変更することなく、コストを抑えたシステムの移行を実現する必要があった。
    2. 大阪本社と東京事務所との拠点間でシステムの接続が頻繁に途切れるため、復旧に手がとられていた。
    効果
    1. 業務フローを変えることなく、奉行シリーズへの移行が実現できた。また、維持コストを従来のシステムより抑えることができた。
    2. 奉行シリーズを使用してから、拠点間の接続が一切途切れることが無くなり、復旧にかかる手間が削減された。

    導入に至る経緯 選定のポイント

    サーバーの保守終了を機に、業務システムを移行することに
    業務プロセスを変えることなく、コストを抑えた導入が可能なパッケージを選択

    • 株式会社タカミ
      営業管理部長 兼
      総務課長
      澤口 徳保 氏

    株式会社タカミ様では、10年前より販売仕入管理システムにパッケージシステムを使用してきた。今回、サーバーの保守終了をきっかけに、より自社の要望に合致した提案・サポートをしてもらえるシステムベンダーへと移行することになり、同時に販売仕入管理システムについても刷新を図ることとなった。

    同社の場合、長年パッケージシステムを使用する中で、段階的に業務の効率化が図られてきた。
    新たなパッケージシステムを検討する上で重要視したポイントについて、営業管理部長兼総務課長の澤口氏は次のように語る。
    「新しいシステムを検討する際には、従来のシステムでできていた事を、そのまま置き換えられるかが、まずは重要な要件でした。それを、従来のコストを越えずに実現できるかが、検討する上でのポイントでした。」 奉行シリーズのデモンストレーションによる説明を受け、これなら問題なく移行が可能であると判断し、商奉行i・蔵奉行iを導入することとなった。

    システム概要

    受注から納品・請求までの業務プロセスをシステム上で管理

    同社の受注から納品までのフローは以下の図の通りである。
    同社の場合、商品である食肉加工機械は海外から輸入されるため、受注から納品までの期間が長く、受注残管理が重要となる。そのため、受注伝票の入力から行う業務フローが確立されている。取引先から注文を受けた際には各営業が各自のPCを使って受注伝票の入力を行い、同時に、機械等大型の商品や一部の消耗品については、大阪本社にて一括で注文書を出力し、メーカーへ同時発注を行っている。また、受注伝票の入力時に発行する納品書は、全て大阪本社のプリンターから出力される仕組みだ。一方で、取り換え頻度の高い機械部品や消耗品などについては在庫とし、倉庫へと出荷手配を行う。 商品の納品については、同社に納品される場合と、取引先に直送される場合とが発生するが、メーカーによって切り分けがされている。

    商蔵奉行の場合、リレー入力や同時発注・同時仕入の機能により、受注伝票から売上・発注・仕入の各伝票へのスムーズな連携ができ、一貫した販売仕入管理を実現できる。同社のように、受注時に都度発注をかける場合にも、同時発注機能により自動で発注伝票が作成されるため、発注漏れを防ぐことが可能だ。また、1枚の受注伝票から、各商品に対してそれぞれの仕入先を指定できる機能も、発注業務を効率化するポイントとなっている。

    売上と仕入のタイミングについても、倉庫に在庫にする商品に関しては、発注伝票からのリレー入力により仕入伝票を作成できる。 一方、直送品の場合には、売上伝票の入力時に同時仕入機能を使って漏れなく仕入伝票を作成することが可能である。

    このように、商奉行i・蔵奉行iでは、豊富な連携機能により、次の業務プロセスにオーダーを正しく渡すことができるため、販売仕入管理プロセスに沿ったスムーズな処理を可能にすると共に、ミスや漏れの無い効率的な業務を実現できる。

    システムフロー図
    システムのポイント
    1. 大阪本社と東京営業所をリモートデスクトップで接続。東京営業所からは各自の端末から直接受注伝票の入力が可能
    2. 本社一括でメーカーへ発注を行うため、東京営業所から出力指示を出した発注書は大阪本社のプリンターに出力される
    3. 受注伝票から発注伝票、売上伝票へとリレー入力により効率化
    4. 1枚の受注伝票から、各商品に対してそれぞれの仕入先を指定できるため、発注処理が楽になった

    導入効果と今後の展望

    大阪本社と東京営業所との接続トラブルが減少
    稼働から1ヶ月で問題なくシステム操作が可能に

    • 株式会社タカミ永野 郁子 氏

    新システムの検討から3か月後の2009年11年より商奉行i・蔵奉行iが本格稼働を始め、現在、丁度1年が経つ。奉行シリーズの満足度について、日々の業務でシステムをお使いいただいている永野様に伺った。 「導入から1年がたちましたが、大きなトラブルもなく安定して使っています。以前は、大阪本社と東京営業所との接続トラブルが多く、システムがつながらないことが頻繁にありました。その度に販売店の担当に来てもらい、復旧作業に手がとられてばかりいました。奉行シリーズになってからは、接続トラブルが一切なくなったのが大きな効果のひとつです。」

    また、10年来使用してきたシステムからの移行も短期間で実現できたという。
    「導入時の指導を受けましたが、その中で基本的な操作はほぼマスターすることができました。スタート時には全ての業務を滞りなく行わなければならないという目標があったのですが、問題無くスタートすることができました。 もちろん、細かな操作性の違いなどはありますし、締めまでの1ケ月間は初めての操作ばかりでしたが、ひととおりの業務を経験した1ケ月間で、システムには慣れることができました。」(永野様)

    システム機能を使いこなし、さらなる業務の効率化を目指す

    最後に澤口様に今後の展望について伺った。
    「奉行シリーズには色々な機能が搭載されていますが、まだまだシステムの一部の機能しか使えていないのではないかという感覚があります。こういう使い方をすればもっと楽になるのに、というような便利な使い方を教えてもらえれば、業務をもっと簡素化でき、効率化できるのではないかと感じています。今後は、システムに搭載されている機能をより使いこなしていきたいですね。」

    本例での導入製品はこちら

    会社概要

    会社名
    株式会社タカミ
    業種
    食肉加工機械の輸入・販売(卸売業)
    従業員数
    社員12名
    売上高
    8億9千万円(平成21年3月末)
    資本金
    2,000万円
    URL
    http://www.takami-co.net/
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