
IPO Forum~IPO審査最前線、審査する側・される側、双方の視点で語る~-IPO Forum 2025/2/21-
上場準備には3年前後の期間がかかるといわれますが、この期間に対応すべき経営課題は多岐にわたります。そして、この経営課題を解決できる人材の獲得(正社員雇用や外部コンサルの活用)とそのコストが、上場を目指す企業にとって、上場を足踏みさせる要因にもなっています。
しかし昨今、それらの課題を解決する新たな人材獲得の方法が注目されています。それは「プロ人材」の活用です。
本コラムでは、上場を実現するための新たな選択肢「プロ人材」とその活用方法についてお話しします。
従来は、上場のための人材を正社員雇用すること及び専門領域に関してはコンサルティング会社に外注することが一般的でした。しかし昨今は、上場に関連する①経営課題の多様性、②人材コストの高まりを背景として、これまで以上に必要人材の確保が困難を極めています。
このように必要人材の確保が困難を極める中、注目されているのが上述のプロ人材です。
ここで言うプロ人材とは、特定領域・職種において専門的な経験・知見を有した個人事業主(フリーランス)や副業・兼業層、現役経営者を指し、採用市場では出会うことが困難な即戦力人材です。
上場準備ステージを含め、企業の成長ステージ(創業期・成長期・成熟期)ごとに、どのような領域のプロ人材が存在するのか、以下に示します。
上場を目指す企業の経営課題は、上図の創業期~成長期における課題及びステージ共通の課題があげられます。新規事業開発、販路開拓、営業強化、中期経営計画策定、マーケティング戦略、その他ブランディングやバックオフィス系等、課題は多岐に渡ります。
上場を目指す企業にとって、正社員雇用は企業の土台作りとして必要ですが、これだけの課題をすべて正社員雇用で解決することは現実的に不可能といえます。プロジェクト単位でプロ人材を活用することは、大きな成長段階にある上場準備企業こそメリットがあるのではないでしょうか。
しかし実際に、上場準備企業がプロ人材を活用しようと思っても一筋縄ではいきません。
なぜならば企業が経営課題ごとにプロ人材を探すことは事実上不可能だからです。
経験・知見が豊富な専門性の高い人材は独立しフリーランスとして活動するケースも多いため、求人広告・人材紹介・ヘッドハンティングなどの通常の方法では見つけることが出来ません。プロ人材とプロ人材を求めている上場準備企業が出会うことができないという負のスパイラルが起きているのです。
そこで活用すべきは「プロシェアリング」です。
プロシェアリングとは、外部のプロ人材の経験・知見を複数企業でシェアし、経営課題を解決する新しい人材活用モデルです。
たとえば当社、株式会社サーキュレーションが提供する「プロシェアリング」では、外部のプロ人材活用に精通したプロシェアリングコンサルタントが、採用市場では出会うことが困難な即戦力プロ人材と共に、最適な課題解決のアプローチを提案、課題解決まで伴走します。
一般的な人材サービスやクラウドソーシングとの違いは以下の通りです。
上場を目指す企業の乗り越えるべき壁は年々高くなっています。自社の力だけで壁を乗り越え、上場を実現することは難しいと言わざるを得ません。
必要なときに必要なだけプロ人材の力を借り、上場への壁を乗り越えることが、上場実現への近道なのではないでしょうか。
■プロシェアリングは上場実現への近道!上場準備関連のプロシェアリング活用事例
・わずか2年でマザーズ上場に成功、知見ゼロの状態からのIPO推進
・株価3倍、企業価値を高めるIR戦略で東証一鞍替えに成功