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タイプ別人材活用法による
適材適所のススメ

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新潟中央社労士事務所所長新島 哲

人には様々な個性があり、誰一人として全く同じ個性を持つ人は存在しません。それ故に、適材適所が好ましいとわかっていても、実際に行うのは困難と思う人が多いのではないでしょうか?

しかし、全く同じとは言わないまでも、似たような個性を持つケースは多々あります。その人のことを完璧にわからずとも、大まかな傾向によってタイプ分けをすることで、仕事上での活用法を見出すことができます。

目次

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1 人のタイプと活用法から適材適所の配置を実現する

人のタイプ分類は様々な考え方がありますが、有名なユングの性格分類から4つほどあげて、どのような人が存在し、どのように活用するべきかを解説します。

第一に、心の方向で考えると、外向的な人と内向的な人が存在します。外向的な人は他者への関心や興味が強い人です。反対に内向的な人は自分の考え、信念に従うことが多い人です。

外向的な人は、多くの人と楽しく話したり、雰囲気を作ったり、励ますのが得意です。よって、事務仕事など一人でやる仕事ではなく、人と関わる仕事が良いでしょう。例えば、接客の仕事、チームをまとめる仕事、コーチとして人を導く仕事などが挙げられます。
内向的な人は、情に流されず的確な分析をする、客観的な判断を下すのが得意です。よって、社交の場に出たり、多くの人と接したりする仕事よりも、後方で自分の裁量で動ける仕事の方が力を発揮しやすいでしょう。例えば、総務や会計の責任者、システム開発などの仕事が挙げられます。

第二に、認知の方法で考えると、直感で物事を捉える人と、感覚で物事を捉える人が存在します。直感で物事を捉える人は、大まかに物事を捉えます。物事を始めることが得意です。反対に感覚で物事を捉える人は、実際に現場で感じることにより物事を捉えます。

直観で物事を捉える人は、思いつきやひらめきの機能が強く、誰も気づいていない可能性を見出したり、新しいことを始めたりするのが得意な人です。単純作業や決められたことをその通りに実行するのではなく、アイデア出しや新規事業を始めるといった業務で力を発揮しやすいでしょう。
感覚で物事を捉える人は、五感を通じて目の前の事実を詳細にとらえる機能が強く、的確な状況判断、経験に基づきビジネスを動かすのが得意な人です。アイデア出しや新規事業ではなく、商談をまとめる、チームをまとめる、顧客サポートを行うといった業務で力を発揮しやすいでしょう。

2 決められた時間の中で結果を出す人を正しく評価する

何がなんでも、石にかじりついてでも目標達成まで何時間でも頑張る。このような行為は過去の日本では高評価でした。確かに、結果だけ見れば素晴らしいと思いますが、これからの時代では決められた時間の中で結果が求められるようになります。別の言い方をすれば、決められた時間の中でどれだけの結果を出したかということが大切になります。

評価制度でも同じように、単純に結果や行動量を問うのではなく、限られた時間の中でどれだけの成果をあげたのかということを評価して行く必要があります。そこで、業績指標で設定した粗利益を労働時間で割った人時生産性などをもとに評価して行くようにしましょう。生産性を上げるためには、チームワークや人材育成も必要となりますので、これらを評価項目にして評価していくことも、必要な行動の徹底がしやすくなりお勧めです。

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3 特性を活用して適材適所の状態にする

上記で述べた活用方法に従って配置や業務を決定できることがベストですが、それができないこともあり得るでしょう。その時は、目指す成果を得るために、その人のタイプが持つ特性をうまく活用するための工夫を考えましょう。

例えば、内向的な人が接客をするのであれば、人と楽しく話すのが得意でなくても、分析好きという特性を生かすことで、無理なく接客に取り組むことができます。例えば、自分でまとめた確かなデータをもとに接客方法を考えさせるなどすることで、内向的な人にとっても接客という業務が適材適所ということになり得るのです。

できないことよりもできることに目を向け、そこをどう活用したら会社に貢献できるのか。このように考えることで本人が持つ力を最大限引き出すことが可能となります。もちろん、致命的な失敗につながる欠点は直す必要があります。

4 フローに乗れる環境づくりを心掛ける

人が最も力を発揮するのはフロー状態になること、つまり時間が経つのも忘れるくらい夢中になることと言われています。それに近い状態をどれだけ作れるか、ここが本人の適性を活用して生産性を向上するために大切になってきます。

まずは、適材適所による配置により本人が力を発揮しやすい環境を整えましょう。そして、適材適所ができない場合でも、個人の特性、強みを活かし、フロー状態にすることを目指し生産性を上げていきましょう。

新島 哲

新島 哲 新潟中央社労士事務所所長

最大手スーパーで取締役直轄の経営管理部や3店舗の総務課長・副店長として勤務後に独立。経営と人事の実務に熟知したコンサルタント。法律や理論一辺倒のアドバイスではなく、現実的な対応策をアドバイスしている。その取り組みはマスコミにも取上げられ、新潟日報やBSNイブニングニースなどテレビ出演実績多数。著書「知ってたつもり会社のルール100の疑問」は県内書店で販売ランキングNO1を実現した。

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