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グローバル経営戦略の追い風となる海外7拠点の連結決算業務効率化に成功した5つの要因とは?
基幹システム とは
OBC360°用語集
基幹システムとは、企業経営の根幹ともなる業務を支えるシステムのことで、「基幹業務システム」と呼ばれることもあります。
企業には、機能が停止すると経営そのものがストップしかねないほど重要な業務がいくつかあります。こうした業務は、重要かつ複雑なため、膨大な時間と手間がかかるのは当たり前でした。基幹システムは、このような業務の効率化を図ることを目的として誕生し、様々な情報を適切に管理しながら企業経営を支えています。
代表的な基幹システムには、以下のようなものがあります。
● 会計管理
会計処理の記録や財務諸表の作成、債権債務管理、資金管理、キャッシュフロー分析など、経理全般を担います。
● 在庫管理
適切な在庫管理を行い、キャッシュフローの適正化や不良在庫減少に役立てます。
● 販売管理
受注・売上状況や請求・入金管理、売上分析など、販売活動における情報を管理し、業務効率化や経営状況の把握に役立てます。
● 生産管理
商品の生産における工程から数量などを一括して管理します。
● 仕入管理
時期などに合わせた適切な商品の発注、仕入れのほか、正確で遅滞のない支払いや、在庫管理における不良品在庫、欠品による機会損失の予防などに役立てます。
● 人事給与
組織や社員情報の管理をはじめ、異動・昇格情報、評価情報、勤怠情報、給与情報など、人材に関わる情報管理を統括します。
基幹システムは、明確に定義づけがされていないため「業務システム」と混同されることがありますが、一般的には「企業経営の根幹を担うかどうか」で区分けします。(業務システムには、ドキュメント管理や顧客管理など、企業経営において必須業務以外の業務も含まれます。)
また、基幹システムはそれぞれ単独で情報を管理するものになるため、販売管理と会計管理など、同じ情報を共有する場合でも、それぞれで情報の管理が必要になります。そうした無駄を省くため、近年では基幹システム同士で同じ情報を連携・共有し、より業務効率・経営効率を図れるよう、「ERP」という概念のもと統合して情報を管理できるパッケージシステムも広く活用されています。
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