株式会社物語コーポレーション|給与システム・人事システムの導入事例|奉行シリーズ

導入事例

株式会社物語コーポレーション

  • 飲食店・宿泊業
  • 株式上場に伴い、アウトソーシングしていた給与業務の見直しが急務に
    さらなる企業成長に向け、人財活用を視野に入れたIT内部統制の基盤構築を奉行V ERPで実現した
    所在地
    愛知県豊橋市
    従業員数
    427名 時間制従業員3,569名(2011年6月末現在)
    年商
    157億4,500万円(2011年6月期)
    株式会社物語コーポレーションは、おでん屋からスタートし、焼肉、中華、お好み焼きへと業態を拡大し、全国に214店舗(直営97店舗・FC117店舗、2011年8月末現在)を持つフードビジネスカンパニーへと成長を遂げた。2008年3月にJASDAQ上場、2010年6月には東京証券取引所 第二部に上場、そして2011年6月には東京証券取引所 第一部に上場を果たした。現在も月3~5店舗のペースで直営店舗・FC加盟店の出店を行い、さらなる成長を続けている。

    課題と効果

    課題
    1. 給与計算をアウトソーシングしていたため、給与情報と人事情報が連動しておらず、業務上不便であった。
    2. 3,000名を超える従業員の給与計算にかかる外注コストを見直す必要があった。
    3. 外部委託のため、給与計算の細かいロジックが不明瞭な点があるなど、内部統制上、問題があった。
    4. 人財活用のための人事情報管理ができておらず、社員ごとの人財育成計画を立てられなかった。
    効果
    1. 給与奉行V ERP、人事奉行V ERPの導入により、統合データベースでの情報管理が可能となり、データの不整合がなくなった。
    2. 給与計算・人事情報管理を自社で行うことにより、外注コストの大幅に削減することができた。
    3. 自社で給与計算を行うことにより、内部統制上の課題を解決した。
    4. 「社員カルテ」を作成するための人事情報管理基盤を人事奉行V ERPで構築できた。

    導入前の課題と導入に至る経緯

    上場を控え、内部統制上の課題が浮き彫りに
    企業の成長を支える、人財活用のためのシステム基盤の構築を目指す

    • 株式会社物語コーポレーション
      内部監査室 室長
      細井 鋼三 氏
    • 株式会社物語コーポレーション
      システム部 部長
      井村 洋章 氏

    株式会社物語コーポレーションの強みは、徹底した採用活動に始まる人財育成にある。入社を希望する人間は、まずは代表取締役社長 小林佳雄氏のセミナーを受講したうえで、店舗ツアーに参加し、物語コーポレーションという会社および企業理念を理解する必要がある。企業理念に共感し、実践できる人財のみが採用され、入社後は社内教育機関である「物語アカデミー」でさらなる教育・研修を受け、店舗へ出ることになる。

    同社には、人事部は存在しない。代わりに人財開発部が企業理念を具現化する教育機関の役割を果たしている。店舗数を拡大し続けても、決して店舗ごとの質を落とさない、このこだわりが企業の成長を強力に支えている。

    株式会社物語コーポレーションが、人事給与システムの導入を本格的に検討し始めたのは、JASDAQ上場を控え、社内の管理体制の見直しが行われるなか、総務部門が抱える「業務上の問題」と、システム部門が抱える「財務報告にかかる内部統制上の問題」が重なった2008年に遡る。

    「当時は、人事管理は社内でソフトを利用し、給与計算はアウトソーシングしていました。そのため、人事情報と給与情報が連動していなかった。これが業務上、非常に不便でした。さらに、正社員・パート/アルバイトを合わせると3,000名を超える人数の給与計算にかかる外注コストも見直さなければならないと感じていました。」当時の総務部長であり、現在は内部監査室 室長を務める細井鋼三氏はこのように語る。

    「また、人事管理システムで「社員カルテ」を作成したいという考えがありました。これは、単なる社員のパーソナルな情報だけではなく、採用時点の評価から、入社後に経験した部門、教育履歴などを網羅的に収集し、社員個人の適性を探り、今後の人財育成マップを描くための情報活用を行うという構想です。」
    会社の成長、従業員の増加に伴い、システムを活用した人財活用の必要性が高まってきたのである。

    また、システム部 部長 井村洋章氏は、「実際にIT内部統制を行うにあたり、給与計算の細かいロジックが見えないなど、いくつか内部統制上の穴が見つかりました。その穴を埋めるためには、どうしても外注ではいけない、自社で業務を行うしかないということになり、システムの検討を始めました」と当時を振り返る。

    選定ポイント

    会計システムとの連携およびコストパフォーマンスを重視
    導入実績が多く信頼できる点もポイントに

    • 株式会社物語コーポレーション
      管理本部 総務部
      入倉 夕佳里 氏

    システム選定にあたっては、5社のシステム会社に声をかけ、比較検討を行った。 「選定にあたって重要視したポイントは、1つは、以前から導入していた会計システム(勘定奉行)との連携のしやすさ、2つ目に、各店舗からの勤怠データ取込において、極力1店舗にかかるコストを抑えたいというのがありました。」と井村氏。

    1年半近くかけ、他社システムと比較検討した結果、財務連携・コストパフォーマンスに優位性があった奉行V ERPシリーズの導入を決定。細井氏は、「奉行V ERPシリーズは、導入実績も多数あり、信頼できるパッケージシステムであったため、良いと感じました。」と語る。

    現在、各店舗において出退勤打刻から勤怠集計まで行える勤怠Webシステムを導入し、店舗ごとに集計された月次の勤怠情報を給与奉行V ERPに取り込み、給与計算を行っている。従業員が自社の店舗で食事をした際に利用できる割引券を給与明細書に印刷するため、給与明細書のフォーム設計を独自で行っている点も特徴的だ。

    毎月150~300名のパート/アルバイトを採用するため、勤怠WebシステムではIDと氏名を登録するだけで、その他の人事情報は人事奉行V ERPを利用し本社で一括管理している。人事情報の登録や更新作業を担当している管理本部 総務部 入倉夕佳里氏は、「多い時で、月300名の社員情報を登録しますが、入力したい項目だけを選択して入力できる一括登録を利用しています。使いやすいですね。」と語る。

    人事奉行V ERPで登録した社員情報は、シームレスに給与奉行V ERPに連動されるため、従業員の入社・退職が多くてもデータの不整合が起きる心配がなく、業務がスムーズに流れるようになった。

    システムフロー図
    システムのポイント
    1. 各店舗に導入した勤怠Webシステムにて集計された月次の勤怠情報を給与奉行V ERPに取り込むことで勤怠情報の入力業務を削減し、正確な給与計算を実現
    2. 人事給与の統合データベースにより、各システム間のデータ不整合を防止
    3. 月150~300名の社員情報登録も一括登録機能で効率的に入力

    導入効果と今後の展望

    各部門への迅速な情報提供により、月次決算の早期化に貢献
    今後は人財育成、人財活用のための情報活用フェーズへ

    • 株式会社物語コーポレーション
      管理本部 総務部
      鈴木 由加 氏
    • 株式会社物語コーポレーション
      管理本部 総務部
      シニアマネジャー
      加古 政宏 氏

    株式会社物語コーポレーションでは、株式上場以来、月次のIR情報を翌月15日前後には公開している。管理本部 総務部 鈴木由加氏は「月次データの公開は、強いこだわりを持ってやっています。きちんと情報を公開し、誰しもが認める会社でありたいという理念を持っています」と語る。

    月次データを迅速に公開するためには、総務部では、月末で締めた勤怠データを基に給与計算を行い、翌月5日には給与データを確定しなければならない。給与計算後は、個人別および、店舗・部門別人件費の一覧表を作成し、各部門に対し迅速な情報提供を行う必要がある。

    同社にとって最大の苦労は、今までアウトソーシングしていた給与業務を自社で行うことになった点にある。給与業務に明るくなかった担当者にとっては、システム導入当初は試行錯誤の毎日だったという。「外部に委託していた時は、勤怠情報と人事情報を準備するだけで済んでいましたが、自社で給与業務を行うとなると、準備した情報を入力し、計算をかけてチェック作業を行わなければなりません。システムを利用することが初めてだったので戸惑いも大きかったです。さらに、飲食業という業種がら、月末近くまで従業員の採用があるので、翌月5日までに給与データを確定するのは大変でした」と、鈴木氏は当時を振り返る。「しかし、外部に委託していた時は疎かになっていた各部門への確認を行うようになるなど、自分自身、とても成長したと感じています。」

    また、以前は外部委託のため、土日や祝日を挟むと翌月5日までに給与の確定データが入手できないことがあったが、現在はタイムリーに情報提供を行うことが可能となり、月次決算の早期化に貢献している。

    管理本部 総務部 シニアマネジャー 加古政宏氏は「給与データだけではなく、年少者の深夜勤務がないかや、ある程度勤務実績があるパート社員がいれば雇用保険や社会保険の加入を促しているため、そういった従業員がいないかなど、各部門にとってどのような情報をどのような形で提供すればベストかを考えながら資料作成を行っています」と語る。

    当初の課題であった給与計算にかかる外注コストの大幅な削減に加え、人事奉行V ERPを導入したことで、毎月作成している労働契約書の発行や、在職証明書の発行を遅滞なく行えるようになり、企業のコンプライアンス向上をも実現した。

    今後、総務部では、蓄積した人事情報を活用するフェーズに入っていく。
    「社員カルテを利用した人財活用の実現のために、すでに人事奉行V ERPを総務部だけではなく、役員や教育担当者、採用担当者が閲覧・更新できるように整備しています。今後は、必要な人事情報を精査しながら、各部門と協力して活用できるデータを創り上げていきたいと考えています。」と細井氏は語る。
    また、システム部門では、IFRS対応を目前に控え、勘定奉行のバージョンアップを検討している。井村氏は、「現在、「決算早期化プロジェクト」を立ち上げ、会計を始めとする基幹業務システムの再構築に取り掛かっています。その中でも、奉行V ERPシリーズは重要なポストを占めています。」

    同社は、奉行V ERPを基盤に給与業務の内部統制を構築し、2008年3月のJASDAQ上場からわずか3年の2011年6月に東京証券取引所 第一部上場を果たした。
    現在、総務部・経理部は、奉行V ERPを活用して財務情報を各店舗や経営陣へ迅速に発信し、経営意思決定、ひいては継続的な企業成長に大きく貢献している。

    会社概要

    会社名
    株式会社物語コーポレーション
    業種
    外食事業
    従業員数
    従業員数:社員427名 時間制従業員3,569名(2011年6月末現在)
    年商
    157億4,500万円(2011年6月期)
    資本金
    11億7,609万円
    事業内容
    外食事業(焼肉、和食、ラーメン及びお好み焼き)の業態開発
    URL
    http://www.monogatari.co.jp/

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